キャラクターは生きている!キャラをもっと楽しむために

今まで色んなキャラとTwitterでお話ししたり、イベントで触れ合ったりして思ったのは、「キャラクターは生きている」ということです。

ちょっとおかしなことを言っているように思われそうですが、実際に触れ合ってみれば分かります。お話しのできないキャラはボディランゲージで喜怒哀楽を表現します。お話しができるキャラはファン一人一人とお話をしてくれます。

そして心ない一言に傷つき、叩いたり蹴られたりすれば怪我もしますし痛みも感じます。キャラは決して「もの」ではありません。生きているのです。そして心もあるのです。

だから、暴言を投げかけないでください。叩いたりしないでください。子どもたちの、みんなの夢を壊さないでください。

キャラ活動はとても大変です。スポンサーやある程度の活動費が支給されるような立場でもない限り、身銭を切って活動しています。決して楽ではありません。

キャラのグッズを買って応援してください。差し入れもいいですが、売上げが直接的に活動費に充てられるので、是非グッズを買って、可能なら身につけて、キャラを知らない人に教えてあげてください。

キャラを呼びたいと思っているイベンターのみなさんは、そういう内情を考慮してあげてください。時には無償で活動することもあるそうですが、移動にも交通費がかかります。

地元民としては来てくれるのはとても嬉しいですが、「ボランティアだから無償だろ?」「好きでやってるんだろ?」という認識で呼んで欲しくはないです。活動に敬意を表してあげてください。

これまで個人的な意見をたくさん出してしまいました。でも、なかなか内情を理解してもらえてないと思っていたので、ここで言わせていただきました。

世の中にはたくさんのキャラが存在しています。その中で着ぐるみとなっているキャラが、ゆるキャラ、ご当地キャラなどと称され、ブームになりました。

まだ着ぐるみはみんな「ゆるキャラ」というんだと思っていた時に知ったのがふなっしーでした。そこから他のキャラを知り、Twitterでたくさんのキャラをフォローしていく内にフォロワーも増え、そこからまた新しいキャラを知って…という感じでした。

イベントに行ってキャラやスタッフと仲良くなって、キャラについて知ることができました。そしてキャラ好きな人と繋がっていって、その関係でまた色々見聞きするようになりました。良いことも悪いことも含めて色んなこと知りました。それでも良かったと思うことが多かったです。むしろ聞いて良かったと。

色んなことを知って、色んな人と話をして、たくさんイベントに行って、時には嫌な思いをしたことはあります。キャラと関わるのを辞めたいと思ったことさえあります。

でもやっぱり、キャラは面白いし楽しいです。元気をくれるし、勇気をくれます。なんだかんだ言っても好きだから、今でもこうしてキャラ界隈をうろうろしてます。

きっかけはどうあれ、キャラをもっと知って、もっと好きになってくれる人が増えていけばいいなと思います。

乱立するキャラクター…生まれては消える悲しい現実

現在、日本にどれだけのキャラが存在するのか調べてみましたが、はっきりした数字は分かりませんでした。ゆるキャラだけでも数千体はいそうですし、それ以外を含めると万を優に超えると思います。

本格的にゆるキャラブームが始まって10年近くになります。その間に、ブームに便乗してあちらこちらでゆるキャラを含めたキャラが多数登場しました。

そんなブームに乗って誕生したキャラたちですが、みんながみんな今でも活躍しているのかと言えば、答えは「いいえ」です。

2014年、大阪府のキャラが「大量リストラ」されるという事態が起きました。大阪府には公認、準公認など合わせると総勢92体ものキャラがいたそうです。その中で、大阪府公認である31体の内、9体を残し22体をリストラしたというのです。

大阪府の各部署がキャラを作っていたのが原因だったようで、府民から「キャラが多すぎて分からない」「税金の無駄使い」などの批判を受けてのリストラでした。

さすがに92体は多いと思いますし、賢明な判断だとは思いますが、キャラ自身には罪がないだけに、何とも悲しい話です。

このように、無計画にキャラを製作したせいで飽和状態となり、どれがどこのキャラでどういう活動をしているのかなど、分からなくなっているのが実情です。

では、キャラが活動を休止を決める理由として、他にどのようなものがあるのでしょうか。もしくはなぜ活動できなくなったのでしょうか。

大きな理由の一つに、活動資金の工面ができなくなった、というのがあります。公認キャラでも、予算が出なければ活発な活動ができず、いずれ自然消滅や大阪府のようにリストラもありえます。

例えば、毎年クリスマスに保育園を訪れていたキャラがいたとします。そのキャラは去年、「来年も来るよ」と言いましたが、翌年資金の問題で活動を止めてしまったとします。

来年も来ると言ったのに今年は来なかったら、それを覚えていた子供達はなぜ、どうして、と先生に聞くでしょう。そのとき先生は何と答えたらいいのでしょうか。多分答えられないと思います。

そういうのって寂しいですよね。だから、キャラをやるからにはできる限り続けて欲しいです。子供達の夢とか憧れとか、そういう想いを壊さないで欲しいです。

他に理由があるとすれば、演者やスタッフが辞めてしまったけど、次のなり手がいない、スタッフが集まらない軽い気持ちで始めた飽きたなど、そのときは突然起こります。

自分が知っている中にも、事情で活動を辞めてしまったというキャラがいました。とても残念でなりませんでした。とても悲しかったですが、本人が決めたことですから、その決断は尊重しています。

また、演者が変わったというキャラもいます。でもキャラであることは変わりありませんので、今でも応援しています。

これからキャラを作ろうとしている自治体や個人のみなさんには、今いるキャラで活動できないか、資金などをどこから工面するのかとか、よく考えてから企画してください。

そして、キャラ活動を始めたなら、できる限り続けて欲しいです。活動が認められれば、ファンもできるし、きっと安定して活動できると思います。

ファンとしても、いつかいなくなってしまうかもということも考えておいた方がいいかも知れませんね。会えるときには会いに行こうと思います。

日本のゆるキャラ文化は世界に受け入れられるか…結構人気です

日本に存在するキャラたち、ご当地キャラなどを含めたゆるキャラ文化は、日本に受け継がれている文化の延長線上に出てきたものだと思っています。

日本のマスコットやアニメのキャラクターは世界中で人気ですよね。実は、ゆるキャラも結構人気だったりします。アジア圏では日本のキャラを招待してのイベントも開催されています。

代表的なのが台湾でしょうか。台湾ではゆるキャラがブームが起こっているそうです。元々日本のキャラの人気はありましたが、ここに来てゆるキャラも人気なのだそうです。

台湾で人気なのは、やはりくまモン、ふなっしーといった、日本でも人気のキャラです。台湾を訪れた際の様子は、日本でもテレビで紹介されていました。

台湾でもゆるキャラが誕生していて、台湾のご当地キャラとして来日して台湾のPRもしています。郷土愛があってゆるい、典型的な「ゆるキャラ」といった見た目でした。

香港でも日本のゆるキャラは人気です。特にふなっしーは「ふなっしーフェアin香港」と称してイベントが開催されました。ふなっしーはどの国でも人気ですね。

ここで、海外のキャラ事情について少しご紹介します。海外にも着ぐるみキャラは多数います。ただし、ご当地キャラ、というくくりではあまり見かけないようです。

日本のキャラと比べると、丸っこいものより、動きやすさを重視したのか妙にリアル感のあるキャラが多いかなと思います。お国柄なのでしょうか。

アメリカですと、やっぱり外せないのはディズニーのキャラですよね。ディズニーランドに行けば必ず会えます。日本でもディズニーリゾートに行けば会うことができます。

ユニバーサルスタジオのキャラも外せません。ユニバーサルはアニメ映画を多数制作しているので、映画に登場したキャラが多数います。日本にも大阪にUSJがあります。

このように、子ども向け作品のキャラや、野球やバスケにもマスコットキャラが多いのがアメリカの特徴ではないでしょうか。近年はメジャーリーグに在籍している日本人が多いので、野球中継でよく見かけます。

海外には、漫画やアニメのキャラの着ぐるみ方が多いかも知れません。ムーミンやピーターラビット、といったところが有名だと思います。

日本で開催されている「ゆるキャラグランプリ」にも、世界中からキャラが参加しています。台湾を始めとしたアジア圏、北欧や中東からもエントリーされています。

海外にも浸透しているゆるキャラ、日本人から見るとビックリするような容姿のキャラもたくさんいまが、逆に新鮮だったりもします。今後、日本のキャラもどんどん世界に紹介されていくといいなと思います。

もう一つ、LHも海外でも人気です。海外では元々日本の特撮ヒーローが人気で、それも相まってLHにも目を向ける人が増えています。マーヴェルなどのヒーローとは違った魅力があるのでしょうね。

ふわモフ系キャラと比べ、海外でメジャー系じゃないLHのようなキャラはほとんど聞かないので、今後増えていったら面白いなと思います。

ゆるキャラに興味がある人は、是非こういった海外のキャラにも目を向けてみてください。探してみると、各国独特の面白いキャラクターがたくさんいますよ。

キャラに付き添うアテンドとスタッフの存在

イベントに行くと分かりますが、キャラの側には必ずといっていいほどスタッフらしき人がいます。その人たちのことを「アテンド」と呼びます。アテンドとは、「世話をする」という意味の英語なのですが、文字通りキャラに付き添ってサポートをしているのです。

アテンドの他にも、グッズを販売する物販ブースで店番をする人、ステージで司会などをする人、写真やビデオ撮影をする人など、キャラによって違いますが、スタッフ数人がお手伝いをしています。

何らかの事情でアテンドを付けなかったり、物販をしないキャラもいますが、スタッフやアテンドがいてくれると何かと助けなってくれます。

アテンドはキャラの側を離れず、一緒に写真を撮りたいという人に写真を撮ってあげたり、キャラ情報の書いてあるチラシなどを配ったり、視界の狭いキャラのためにファンの所在を教えたり、交通整理をして道を確保したりします。

演者は一体どこで見ているか、不思議に思ったことありませんか?デザインや製作過程によりますが、確実に視界が狭くなります。そういうときに頼りになるのがアテンドなのです。

もう一つアテンドの重要な役割として、「とにかくキャラを守る」ということでしょうか。守るとは一体どういうことだと思いますか?

何度もご紹介していますが、キャラを物理的に攻撃する人がとても多いです。殴ったり蹴ったり、着ぐるみを脱がそうとしたり引っ張ったり。

そう言う人たちからキャラを守るのもアテンドの重要な役目です。そういう行為をしそうな人がいたら手を出さないようにさりげなく守ったり、叩いた人をたしなめたり、時にはキャラに成り代わり怒ったりします。

ある演者が、叩いたり蹴ったりした子どもたちを、アテンドは優しくたしなめるのではなく、それはいけないことだと叱るくらいのことをしないとダメだと言っていました。

もしそのせいでトラブルになり、次回イベントに呼ばれなくなったらと心配し、強く言えないというキャラもいるそうです。でもその演者は、キャラを危険にさらすようなイベントなら出ない方がいいとまで言っていました。

もしその子の親がたき付けたと分かったら、キャラである以前に人として、その親も一緒に叱るとその演者は話してくれました。視界も動きも制限されているキャラにとって、アテンドは自分を守ってくれる唯一の存在といってもいいのです。

そういうことを理解して、アテンドの代わりにキャラを守ったりするファンもいますが、あくまでもお客の立場なので限度がありますし、それはアテンドの仕事なのです。

アテンドはただ側にいればいいというものではありません。意外と大変な仕事なのです。最近は優しくたしなめるアテンドが多いように感じますが、キャラにしてみれば、そうあるべきではないのかも知れません。

そんなアテンドも、運営スタッフも、ほとんどがボランティアだそうです。自分の自由な時間を、イベントのために費やしてくれる頼もしいスタッフたち、好きじゃなければやっていられませんね。

キャラ活で生活できる?「中の人」のお仕事事情

キャラの活動をしている演者やスタッフは、基本的にキャラ活動を本業としているわけではありません。もちろん自治体、企業、団体のキャラとなると、そこに所属している人が演者やスタッフとなることは多いと思いますが、ほとんどの人達は本業の合間にキャラ活動をしています。

予算やスポンサーがいないキャラにとって、活動資金をどこから捻出するかが最大の問題です。グッズ販売をしたり有料イベントを開催したりしてどうにかやりくりをしているというのが現状のようです。

裕福な家庭だったり、会社の社長とか収入の多い職業だったらまだしも、手持ちの資金だけでは立ちゆかないキャラがほとんどだと思います。貯金を切り崩して身銭を削る人も多いと聞きますので、かなり苦しいのではないでしょうか。

では、キャラ活動をしている人達の中で、本業としていたり、本業に頼ることなく活動している人はいるのでしょうか。

実は、キャラ活動を本業にしているキャラはいます。法人化して会社としてキャラ活動している人がいるのです。具体的な状況を知らないので詳しいことは分かりませんが、会社を立ち上げるまでには色々と苦労したんだろうなと思います。

本業ではないものの、キャラ活動だけで生活できているであろうキャラがいます。もう知らない人はいないであろう、人気の梨の妖精ふなっしーです。

ふなっしーは、キャラ活動をする前にしていた仕事を辞めているわけではなく、今は休業してキャラ活動に専念している、と聞いたことがあります。

元々東日本大震災がきっかけに活動を始めたと言うこともあり、収益の一部を色んなところに寄付しているそうです。ふなっしーだからできることかも知れません。

また、ヒーロースーツなどを制作する造形工房の人達が、自分たちでキャラを作りイベントに出演する、なんてこともあります。工房を宣伝する意味合いが強そうですが、だとしてもいいアイデアだと思います。

あとは、活動が認められてスポンサーが付いた、というキャラもいます。売り込みやセルフプロデュースが上手な人だと、企業の目に留まることもあるんですね。ふなっしーもそれに当たるのではないでしょうか。

このように、余程経済力がなければ、個人の力だけでキャラ活動はできないと思います。人気が出てギャラの発生するイベントに多く出演するとか、何か付加価値が付いてスポンサーになってくれる企業が出てくるとか、そうでもないと、いつか辞めなければならない状況に陥るかも知れません。

もし、キャラ活動だけで生活しようと思っている人がいるなら考えてからにしてもらいたいです。キャラファンとしても、軽い気持ちでキャラになって立ちゆかず早々と消えるなんてことになって欲しくないからです。

それでも強い信念や夢を持ってやりたいと言うなら、その活動に共感できたら応援します。ファンを大事にしているキャラは長続きしているように思います。だから、ファンを大事にして欲しいと想います。

ファンは好きなキャラを率先して宣伝します。それを見た企業などがスポンサーに付いたり仕事を斡旋してくれたりするかも知れません。採算度外視でもやりたいというなら、ファンを大事にするキャラになってください。


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キャラスーツって誰が作ってるの?プロに依頼か自作にするか

ここでは、ちょっと夢のない話をしようと思います。着ぐるみってどのように作るのでしょうか。プロに依頼するのか自作にするのかでも違うのでしょうが、過程は同じだと思います。

キャラを作ろうと思ったら、まずデザインを考えると思います。もしかしたら、イラストでしか存在していなかったキャラを着ぐるみ化するのかも知れません。

でも、イラストのキャラは得てしてデフォルメされているので、着ぐるみにしようと思ったら、人が入るようにデザインをし直さなければならないですよね。

人が入れるようなデザインにするときには、視界と脱ぎ着、そして動作をどうするか考えないといけません。ある程度見えてないと危険です。それに、脱ぎ着が大変だとイベント前に疲れてしまいますし、少なくとも自立できなければスタッフが大変です。

キャラと会ったことがある人なら分かると思いますが、とてもしっかり作ってある着ぐるみが多いですよね。動いたり触られたりもしますから、耐久性も重要です。

他にも考慮することはあると思います。色々細かい部分を決めていってサイズや素材を選び、製作していく感じになると思います。

着ぐるみ製作工房に依頼するのか自作するのか、ということですが、プロに依頼する人がほとんどだと思います。段ボールを使って工夫を凝らして自作する人もいますが、やはりプロに頼んだ方がしっかりしたものが出来上がります。

工房に依頼ですと、デザインを渡して打ち合わせをし、あとはお任せということの方が多いかも知れません。プロですから可能な限りイメージに合わせて製作してくれます。

資金に余裕があったら、海外製ではなく日本で製作してくれるところにお願いする方がいいと思います。最近は、中国などの工場で製作された着ぐるみもあるそうですが、やはり出来上がりが違います。

これがもし、ローカルヒーローのスーツ製作だと少し違うかも知れません。LHスーツ、マスクやアーマー部分の素材はFRP(繊維強化プラスチック)、ウレタンを心材に塗装や布張りをして製作するそうです。

LHスーツは演者の体格に合わせて製作することが多いですし、着ぐるみと同じように視界や脱着なども考えないといけないので、必ずしもイメージどおりになるとは限りません。

いずれにせよ、検討して妥協できるところはする、というのが着ぐるみやスーツを製作する際に必要なことかも知れません。

ここで気になるのが製作費です。自作ですと材料費で済みますから安く製作できます。依頼すると製作費はそれなりにかかります。工房によって値段も使用する素材も様々なので、ウェブサイトなどを参考にして、見積もりを依頼して比較検討するといいと思います。

出来上がった着ぐるみやスーツは、試着して視界などのチェックをして動く練習をして、慣れてきたらあとはデビューを待つだけ、というところでしょうか。

着ぐるみやスーツは、デザインした人、製作した人、演者、それぞれの想いがこもっています。想いを伝えたくて誕生しました。そういう過程も含めてそのキャラを好きになってください。

キャラは誰でもなれる?キャラになったきっかけとは

キャラを立ち上げたり、演者としてキャラになるきっかけは、そのキャラの出自によって違うと思います。始めから公認として製作、誕生したキャラなら、ほとんどはその自治体または企業、団体の職員が演者になっているそうです。

では、特に後ろ盾もないままキャラ活動を始めた人達は、なぜキャラ活動をするようになったのでしょうか。理由はそれぞれだと思いますが、日本に起こったある災害がきっかけになってキャラ活動を始めたという話しをよく聞きます。

2011年3月11日、東北地方を中心に大地震が起きました。その後発生した津波と合わせて15,000人以上が犠牲になった未曾有の大災害です。覚えている人も、実際被災されたという人もいると思います。

この災害で、日本経済にも人にも暗い影を落としました。それを見た一部の人達が、これではいけない、復興のために何かしたい、みんなを笑顔にしたい、という思いで始めたのがキャラ活動でした。

ご当地キャラ、企業、団体キャラを含めたゆるキャラやLHの現在の総数を調べてみたのですが、全く分かりませんでした。毎日どこかしらで誕生していると思われるので、総数はなかなか把握できません。

2010年から開催されている「ゆるキャラグランプリ」の履歴を確認したところ、初開催のときのエントリーしたキャラはわずか169体でした。それに対し2015年のエントリー数は1,727体です。

ゆるキャラブームで前からいたキャラがエントリーしたというのもあるかも知れませんが、5年で約10倍になったことを考えると、2015年のキャラ総数はその数倍になるかと思います。

活動しているキャラが全て震災が理由ではないと思います。でも、この震災と平行してゆるキャラブームが起きたことを考えると、みんな何かに癒やしを求めていたのかな、それがたまたまキャラだったのかな、と思えます。

もちろん、それとは関係なく地元を盛り上げたくて始めた人もいます。ゆるキャラブームに便乗して始めた人もいるでしょう。ヒーローに憧れていたから自分がヒーローになろうと決めた人もいます。下世話な話、目立ちたいとか、キャラになればモテると思っている人もいます。

とはいえ、みんなを笑顔にしたい、色んな想いを伝えたい、ご当地キャラなら地元をPRしたり元気にしたい、という気持ちはどのキャラも持っていると思います。

最近では、着ぐるみで活動するための講座や、着ぐるみ体験会というのもあるそうです。それだけやってみたいという人は多いんですね。

ただ、きっかけはどうあれ、せっかく作ったキャラです。清廉潔白になれとは言いませんが、常軌を逸した行動は取って欲しくないし、イメージを壊して欲しくないです。そう思うのはわがままでしょうか。

でも、中途半端な理由で初めても長続きしないと思います。それに、そういう気持ちは活動に表れますからファンも付きません。やるなら何のためにキャラになるのか、キャラ活動をするのか、よく考えてから始めてもらいたいです。

グッズ販売で活動費を…キャラグッズを買って応援しよう

キャラ活動はほとんどが自腹です。公認だと予算を組んでもらえることはありますが、やはり充分とは言えないようです。自腹で活動するにも限度があると思います。

そこでどうするかというと、方法の一つにオリジナルグッズを作るというのがあります。販売して利益を資金として利用するのです。多くのキャラがオリジナルグッズを販売しています。

一つ一つは少額ですが、買うことでキャラを応援してることになりますし、あるキャラも差し入れよりグッズを買ってもらったほうが嬉しいと言っていました。

キャラがどんなグッズを出しているのか、ちょっと気になりませんか?キャラのコンセプトや活動内容によっても違いがありますが、みんな個性的でそのキャラらしいグッズを販売しています。

最も販売されているアイテムとして、缶バッジが挙げられると思います。利益率が高く、イベント会場への持ち運びも楽なのでほとんどのキャラが販売している定番アイテムです。

キャラ好きの人は、色んなキャラのバッジを買ってイベントのときに着けて行ったりしています。また、バッジを大量購入して、キャラを知らない人に紹介するために配るという強者もいます。

ご当地キャラとなると、そのご当地の名産品をキャラの名前で販売したりもします。政治家の名前を付けたお菓子をお土産屋さんで目にすることありませんか?それと同じようなもの…だと思います。

ご当地キャラは地域PRをするのが主な活動ですので、こういった名産品や特産品とキャラのコラボは当然と言えば当然かも知れません。

他にも、マスコットぬいぐるみやキーホルダー、トートバッグ、クリヤファイルなど、ファンが喜びそうなものから、ファン以外の人も手にとってもらいやすそうな実用的なものまで、色々と工夫をしているそうですよ。

キャラの中には、自分のテーマソングやオリジナルソングを販売していたりします。特にLHは、カッコいいテーマソングや、オリジナルドラマをDVD化したり、そのサウンドトラックなんかも販売したりもします。

そのほとんどはプロに依頼して、歌手の方に歌ってもらうのですが、自ら作ったり歌ったりするキャラもいます。多才ですね。

こういったグッズを買って、ファンは応援しています。もちろん、会いに行ったりお話しをするだけでも嬉しいのですが、実際問題、グッズの売上が直接活動に影響するので、ありがたいそうです。

これは、アイドルのグッズやアニメキャラのグッズを買ったりする心理と同じではないでしょうか。みんな応援しているからこそ買うんだと思います。

キャラとしても、みんなに喜んでもらうにはどうしたらいいか、どんなグッズがいいか、日々考えているそうです。そういうのを聞くと、もうホント頑張れ!って応援したくなります。

好きなキャラには差し入れをする人も多いと思います。差し入れはとても嬉しいしありがたいけど申し訳なさもある、言っていたキャラがいました。どうせお金を使うなら、是非グッズを買って応援してください。

キャラによる経済効果の表と裏、光と影

ご当地キャラのほとんどは、地元応援、地域PRや地元を元気にしたい、という思いを込めて誕生しました。観光に来たり、特産品を買ったりして欲しいと日々PRをしています。

他の地域に赴き、キャライベントに参加したりという活動をしているわけですが、それが功を奏し、実際に地域の経済活動が伸びたという話は良く聞きます。

まずご紹介したいのが、彦根城築城400年祭のキャラにしてゆるキャラブームの火付け役、ひこにゃんです。ひこにゃんブームでグッズが売れ、ひこにゃん目当ての観光客も増えたそうで、その経済効果は数百億円といわれています。

最も顕著なのは熊本県のくまモンです。企業がキャラクターグッズを製作するにあたり、地域PRになるかなど、細かい条件を設定し、審査した上で使用許可を出し、使用料を原則無料にしました。

無料にしたら、版権元である熊本県は損になるのでは?と思えますが、グッズを全国で発売することによりくまモンの知名度が上がり、結果熊本県の知名度も上がり、地域振興に大きく役立ちました。2011年から2013年までの2年間の経済効果が、1,244億円に達したそうです。

特産品、関連商品の生産増、それに伴う雇用増加と消費増、グッズ販売などのを合計した額だそうです。くまモン関連のイベントで観光客も増え、それだけでも12億円の経済効果があったということですから、くまモン恐るべし、といったところです。

非公認キャラであるふなっしーも、非公認ながら船橋市の地域PRに貢献しています。梨の売上げが飛躍的に伸びたそうです。また、公認グッズの販売もしています。ふなっしーが活躍することでの経済効果は数十億円といわれています。

こうやって見ると、「キャラのPR効果は抜群、キャラは稼ぐ」と思われがちなので、安易に公認キャラを製作したりする自治体や、非公認でキャラを始める人もいそうですが、ことはそう簡単にはいきません。

今回はこの3体を例に挙げましたが、あくまでも成功例です。実際問題、活動がなかなか実を結ばないキャラも多く、例えば公認だとこのまま税金を使うのかといった地域住民からの不満も出てくるそうです。

それもそうです。何の効果もないのに税金だけ投入して、財政を圧迫しては本末転倒です。個人活動のキャラとなると、増えるのは経費だけになるわけですから。

くまモンのように戦略的に、またはふなっしーのように地道な活動によって、キャラの知名度や人気が出ると、結果地域の知名度が上がり、地域振興やグッズ売上げに繋がります。

地域振興をどのようにするかを考えたときに、結果としてキャラを使おうというのであれば、キャラをどのように使って地域PRをするかなどをしっかり練ってから、キャラ作成した方がいいと思います。

ブームに乗って安易にキャラを登場させ、挙げ句の果てにリストラなんて、まず税金の無駄使いだし、キャラファンとしては、そんな理由でリストラはやめて欲しいなというのが正直なところです。

キャラとの距離感結構大事…ただのファンであり続けること

ここからは、ちょっとしたブラックユーモアになるかも知れない、嘘のようなホントの話しを含めて、キャラとファンの距離の取り方、接し方を、少し考えてみようと思います。

キャラファンになってイベントに多数行くようになると、キャラやスタッフに顔を覚えてもらって、キャラの方から話しかけてくれたり、他のファンとも顔見知りになったりします。

キャラファンは、一番好きなキャラのことを、「推し」といって積極的に応援します。例えば、キャラファンAさんが推しキャラBが出るイベントの常連になると、周りから「AさんといえばBだよね」と言われるようになります。

そういうのは、キャラ界隈にいるとよくあることなので、特に気に留めることはないのですが、ごく少数ですが、その関係を勘違いをする人や、それをよしとしないファンが出てきたりします。

イベント常連になると、たまにスタッフと勘違いされることがあって、実際に、キャラに対する意見などを、そういった常連ファンに送ってくる人がいるのです。

スタッフと間違われるくらいならまだ笑い話で済むのですが、常連ファンの中には、もっと良くしたいという想いからだと思いますが、活動に関して運営やキャラに直接あれやこれやと意見を言ったり、まるでスタッフのように振る舞ったりする人がいるのです。

そういう人達のことを、「ガチ勢」などと言ったりもします。キャラとの距離感や、接し方にとても厳しく、キャラやその運営に直接、あれはダメだこれはダメだと、苦情などを言ってきたりします。また、Aさんポジションの人を目の敵にする人がいたりもします。

ですが、そういう人達も、キャラを愛し応援しているということには変わりありません。ちょっと想いが強すぎると言うだけです。付き合うとなかなかに面倒くさいですが、そういうところを見なければ、自分達と同じ普通のファンの一人です。

疑似恋愛ではないですが、それに近い感情をキャラに対し持つというのは分からないでもないです。アイドルや俳優などに熱を上げる人はよくいますよね。そういう感情の対象が、キャラだったというだけです。

それを止める気はありません。ただ、自分の推しキャラが他のファンと仲良くしているのを見て、目くじら立てていちいち文句を言ったり根拠のない噂話を流すのはどうなのかな、と思うのです。

実際に、匿名掲示板で誹謗中傷されているキャラやそのファンがいます。そういう人達には、一人でそんな妄想を膨らませてないで、面白おかしく笑いものにするな、と言いたいわけです。

こういう話をすると、キャラのファンになると面倒くさい、とか思われそうですね。何が言いたかったかというと、そんなこそこそしてないで、「もっとオープンに気楽にキャラと遊ぼうよ」ってことです。

距離が近くなったっていいじゃないですか。それだけキャラが好きなのだし、周りがとやかく言わなくても、ファンはあくまでファンであることぐらいみなさん分かっています。ましてや陰で誹謗中傷を広めて、キャラやファンに不愉快な思いにさせる行為はして欲しくないなと思います。