キャラは誰でもなれる?キャラになったきっかけとは

キャラを立ち上げたり、演者としてキャラになるきっかけは、そのキャラの出自によって違うと思います。始めから公認として製作、誕生したキャラなら、ほとんどはその自治体または企業、団体の職員が演者になっているそうです。

では、特に後ろ盾もないままキャラ活動を始めた人達は、なぜキャラ活動をするようになったのでしょうか。理由はそれぞれだと思いますが、日本に起こったある災害がきっかけになってキャラ活動を始めたという話しをよく聞きます。

2011年3月11日、東北地方を中心に大地震が起きました。その後発生した津波と合わせて15,000人以上が犠牲になった未曾有の大災害です。覚えている人も、実際被災されたという人もいると思います。

この災害で、日本経済にも人にも暗い影を落としました。それを見た一部の人達が、これではいけない、復興のために何かしたい、みんなを笑顔にしたい、という思いで始めたのがキャラ活動でした。

ご当地キャラ、企業、団体キャラを含めたゆるキャラやLHの現在の総数を調べてみたのですが、全く分かりませんでした。毎日どこかしらで誕生していると思われるので、総数はなかなか把握できません。

2010年から開催されている「ゆるキャラグランプリ」の履歴を確認したところ、初開催のときのエントリーしたキャラはわずか169体でした。それに対し2015年のエントリー数は1,727体です。

ゆるキャラブームで前からいたキャラがエントリーしたというのもあるかも知れませんが、5年で約10倍になったことを考えると、2015年のキャラ総数はその数倍になるかと思います。

活動しているキャラが全て震災が理由ではないと思います。でも、この震災と平行してゆるキャラブームが起きたことを考えると、みんな何かに癒やしを求めていたのかな、それがたまたまキャラだったのかな、と思えます。

もちろん、それとは関係なく地元を盛り上げたくて始めた人もいます。ゆるキャラブームに便乗して始めた人もいるでしょう。ヒーローに憧れていたから自分がヒーローになろうと決めた人もいます。下世話な話、目立ちたいとか、キャラになればモテると思っている人もいます。

とはいえ、みんなを笑顔にしたい、色んな想いを伝えたい、ご当地キャラなら地元をPRしたり元気にしたい、という気持ちはどのキャラも持っていると思います。

最近では、着ぐるみで活動するための講座や、着ぐるみ体験会というのもあるそうです。それだけやってみたいという人は多いんですね。

ただ、きっかけはどうあれ、せっかく作ったキャラです。清廉潔白になれとは言いませんが、常軌を逸した行動は取って欲しくないし、イメージを壊して欲しくないです。そう思うのはわがままでしょうか。

でも、中途半端な理由で初めても長続きしないと思います。それに、そういう気持ちは活動に表れますからファンも付きません。やるなら何のためにキャラになるのか、キャラ活動をするのか、よく考えてから始めてもらいたいです。