地域を守る!モフかわのキャラとは違ったローカルヒーローの存在

一口にキャラといっても色んなタイプがあります。ここでは、「ローカルヒーロー(LH、ご当地ヒーロー)」について見ていこうと思います。

LHとは、見た目が特撮ヒーローのようで、主にアクションなどのショーをして地域やイベントを盛り上げたりするキャラのことをいいます。デザインやショーのクオリティから特撮ファンからも支持されています。

LHの原点はというと、1973年に東北ローカルで放送されたヒーローだといわれています。全国ネットの特撮ヒーローかと思いきや、やっぱりLHにも元祖がいたんですね。

当然ながらLHも公認、非公認いますし、公認になる過程もご当地キャラと同じです。また、ご当地といってもその地域PRのためというだけではなく、ショーなどを通じて想いを伝えたいと活動を始めたLHもいます。

また、アクションショーなどはせずグリーティングのみするというLHもいます。「グリーティング(グリ)」とは、英語で「挨拶」を意味する言葉で、キャラ界隈では、決められたエリアを歩いたりしてファンと触れ合ったりすることを言います。

LHには、お話しをするキャラがふわモフ系キャラより多く存在しています。そのため、グリの時にはファンに話しかけたりして交流することが良くあります。話せると知らない人はビックリしますが、それが逆に面白いようで、近寄ってきて話をしていく人もいます。

アクションショーをするLHは大体チームで活動しています。当然敵役である「ヒール(またはヴィラン)」も在籍していて、お話しをするヒールもいます。

ショーの時はヒーローと戦っているヒールですが、グリの時間になると一変します。もちろんショーの怖いイメージのまま接するヒールもいますが、それでも子どもたちに対してはとても優しく接します。ヒーローよりヒールが好きだというファンも多いです。

LHはどちらかというと、個人が立ち上げて活動を始めたというケースが多く、「趣味の延長」と捉えられがちで、実際そのような動機で始めたというLHもいます。

「ショーなどを通じて想いを伝えたいと活動を始めたLHもいる」と紹介しましたが、地域PRというよりは本格的な特撮ヒーローとして活動をするLHも少なくありません。

自分たちで特撮ヒーローを作りたい、というのが根底にあって地方で誕生したので、大手特撮ヒーローとは区別してLHと呼ばれるようなりました。

ご当地キャラもLHも、子どもたちを喜ばせたい、社会に貢献したいという想いがあって活動しているという点では同じです。

ご当地キャラのイベントと同じように、LHが集まる大きなイベントもたくさんあります。それだけLHは支持され、そして数も増えているのですね。ご当地キャラ界隈に負けず、LH界隈も賑やかです。

ゆるキャラの説明するときに、「個人で活動しているキャラは本業がある」、と書きました。近年では、製作過程でスポンサーを見つけたり、デビューしてスポンサーが付いたり、会社を立ち上げてLHを本業にするケースも増えています。「職業、ローカルヒーロー」って、なんかワクワクしませんか?

余談ですが、「自分はゆるキャラだ」というLHがいれば「自分はヒーローだ」というゆるキャラもいます。ややこしいですね。ともあれ、どんな呼ばれ方でも応援したくなるのがご当地キャラ、LHの魅力なのです。