現在キャラクターは、ゆるキャラを含めたご当地キャラ、企業や団体などのマスコット、ご当地でも企業マスコットでもない個人活動しているキャラが存在します。
企業、団体などのマスコットはほぼ公認のキャラですが、ご当地キャラの中には、地方自治体の公認キャラもいれば、非公認で活動しているキャラもいます。
では、自治体の公認であることと非公認であること、活動において何か違いはあるのでしょうか。
自治体公認になると、活動費が支給されます。もちろん自治体によってその金額には差があるものの、イベントやショー参加の移動費、メンテナンス、スタッフなどの人件費がかかりますので、そのために使えるお金があるのは有利です。
公認になった経緯は、自治体主導で作られたか、個人で作ってその後公認になったかで分けられます。
前者は、地域RPのためにキャラを作りたいと思った自治体が、デザインを自ら、もしくは公募して制作し、活動を始めたキャラのこをいいます。「演者」も職員である場合が多いようです。製作を一部または全面的にプロに依頼する場合もあります。
後者は、地域を元気に、みんなを笑顔にしたいなど、それぞれの想いで個人で活動を始め、その活動が認められ（キャラを作ろうと思っていた自治体がスカウトした場合も）公認にしてもらったキャラです。
公認ですからいくらかの費用が出る場合もあり、維持費等でも活動しやすくなるというメリットがあります。
ただし、公認ともなると、自治体主導で動くことが多くなるため、自由に活動できないというデメリットもあります。
それでは、非公認であることのメリットデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
メリットとしては、公認であることのデメリットがそのままメリットになると思います。何かに縛られることなく、自由に活動できるということが一番ではないでしょうか。
非公認キャラの演者は、本職の傍ら土日などを利用してイベントなどに参加し、キャラ活動をしている人が多いです。公認になると、自分の都合に合わせて活動できないばかりか、別の人が演者となる可能性もあります。
キャラを作った人達は、それぞれに想いを込めてキャラを生み出しているので、第三者の思惑などで自由に活動できないのなら非公認のままで、というキャラが多いです。
現に非公認のままで活動したいと望むキャラは多数存在します。実は非公認キャラの方が公認キャラよりも多いのです。
デメリットとしては、何より活動費と人材の不足でしょうか。「無償で来て」というイベントも多いのですが、それではキャラ活動が成り立ちません。ボランティア精神でやっているとしても実際にはそうはいかないのです。
また、少なからずスタッフも必要です。最低限必要な人材でもボランティアでお願いしている状態です。活動費やスタッフは否応なしに必要になってきます。
最後に、非公認キャラの代表ともいえる船橋の梨の妖精ふなっしーが、なぜ非公認なのかをご紹介します。
ふなっしーは、独自活動をしていく内に徐々に人気が出ました。やがて船橋市の目に留まり、公認する旨の打診があったそうですが断ったそうです。仕事が増えたのを見て、たくさんの芸能事務所からコンタクトもあったそうですが、全て断っています。
理由は前述のとおり、活動に制限ができてしまうからとのこと。確かに、非公認で自由だからこそ、今の人気があるように思います。忙しくなった今も、マネジメントは自分でこなし、必要なスタッフは信頼できる人に頼んでいるといいます。
今のふなっしーがあるのが非公認だからだとしたら、これからもどこにも所属せず、非公認で活動してもらいたいなと思います。
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