キャラスーツって誰が作ってるの?プロに依頼か自作にするか

ここでは、ちょっと夢のない話をしようと思います。着ぐるみってどのように作るのでしょうか。プロに依頼するのか自作にするのかでも違うのでしょうが、過程は同じだと思います。

キャラを作ろうと思ったら、まずデザインを考えると思います。もしかしたら、イラストでしか存在していなかったキャラを着ぐるみ化するのかも知れません。

でも、イラストのキャラは得てしてデフォルメされているので、着ぐるみにしようと思ったら、人が入るようにデザインをし直さなければならないですよね。

人が入れるようなデザインにするときには、視界と脱ぎ着、そして動作をどうするか考えないといけません。ある程度見えてないと危険です。それに、脱ぎ着が大変だとイベント前に疲れてしまいますし、少なくとも自立できなければスタッフが大変です。

キャラと会ったことがある人なら分かると思いますが、とてもしっかり作ってある着ぐるみが多いですよね。動いたり触られたりもしますから、耐久性も重要です。

他にも考慮することはあると思います。色々細かい部分を決めていってサイズや素材を選び、製作していく感じになると思います。

着ぐるみ製作工房に依頼するのか自作するのか、ということですが、プロに依頼する人がほとんどだと思います。段ボールを使って工夫を凝らして自作する人もいますが、やはりプロに頼んだ方がしっかりしたものが出来上がります。

工房に依頼ですと、デザインを渡して打ち合わせをし、あとはお任せということの方が多いかも知れません。プロですから可能な限りイメージに合わせて製作してくれます。

資金に余裕があったら、海外製ではなく日本で製作してくれるところにお願いする方がいいと思います。最近は、中国などの工場で製作された着ぐるみもあるそうですが、やはり出来上がりが違います。

これがもし、ローカルヒーローのスーツ製作だと少し違うかも知れません。LHスーツ、マスクやアーマー部分の素材はFRP(繊維強化プラスチック)、ウレタンを心材に塗装や布張りをして製作するそうです。

LHスーツは演者の体格に合わせて製作することが多いですし、着ぐるみと同じように視界や脱着なども考えないといけないので、必ずしもイメージどおりになるとは限りません。

いずれにせよ、検討して妥協できるところはする、というのが着ぐるみやスーツを製作する際に必要なことかも知れません。

ここで気になるのが製作費です。自作ですと材料費で済みますから安く製作できます。依頼すると製作費はそれなりにかかります。工房によって値段も使用する素材も様々なので、ウェブサイトなどを参考にして、見積もりを依頼して比較検討するといいと思います。

出来上がった着ぐるみやスーツは、試着して視界などのチェックをして動く練習をして、慣れてきたらあとはデビューを待つだけ、というところでしょうか。

着ぐるみやスーツは、デザインした人、製作した人、演者、それぞれの想いがこもっています。想いを伝えたくて誕生しました。そういう過程も含めてそのキャラを好きになってください。